【印西市】800年の伝統を受け継ぐ「別所の獅子舞」が2025年も奉納されました。印西市の無形民俗文化財にも指定されている伝統行事
以前にご紹介しました、同じ境内に神社とお寺がある印西市別所の「熊野神社」と「地蔵寺」。
この取材時に境内にて、印西市指定無形民俗文化財の「別所の獅子舞」の説明書きを見てぜひ見てみたいと思っていましたが、今年2025年にその機会があり、8月24日(日)に奉納された「別所の獅子舞」を見に行くことができました。
「別所の獅子舞」は2日にわたり執り行われ、毎年8月23日には宝泉院で、24日には地蔵寺境内で奉納されます。
印西市には市指定無形民俗文化財の獅子舞が4つありますが、「別所の獅子舞」は唯一お寺に奉納される獅子舞です。
一般の人が見られるのは24日のみです。
今年2025年8月24日(日)の印西市の昼間の気温は35℃以上の猛暑日。
獅子舞の奉納は16時からですが、夕方とはいえ昼間とさほど変わらない暑さでした。
「地蔵寺」の境内には給水所も設けられていました。(見物客・舞人用)
16時過ぎになると境内の外から道笛と太鼓の音色が聞こえてきて、村内をねり歩いてきた一行が地蔵寺に到着しました。
境内の注連縄で囲まれた四角い祭壇で獅子舞は奉納されます。
笛師の囃子にのり、三匹の獅子(雄獅子・中獅子・女獅子)が舞い、「道笛」「賛仰の舞」「愛楽の舞」「鎮護の舞」「降伏の舞」で構成されています。
見物客には「別所の獅子舞」の概略の説明の紙が配られますので、これを見ながら舞を見るとわかりやすいかもしれません。
「別所の獅子舞」の特徴はその勇壮活発さとのことですが、まさにその通りで、とてもダイナミックな舞でした。
思わず見入ってしまい、写真を撮るのを忘れてしまうほどでした。
花笠をかぶった小学生の子どもたちが登場するのは花見の舞と四方固めの舞。
子どもたちも舞の重要な役割を果たせるなんて素敵な伝統行事ですね。
約1時間、舞は繰り広げられました。
17時を過ぎ日が陰ってきてやっと涼しさを感じられる頃に獅子舞は終演を迎えました。
舞人や笛師のみなさん暑い中すばらしい演舞をありがとうございました。
獅子舞終了後、先ほどの子どもたちがかぶっていた花笠のお花が見物客に配られました。
印西に800年伝わる「別所の獅子舞」。
今後もずっと続いてほしい伝統行事ですね。
「別所の獅子舞」が奉納された「地蔵寺」はこちら↓