【印西市】佐倉の老舗和菓子店で修業を積み、印西に昨年2022年9月にオープンした「お菓子工房梛（なぎ）」

以前に印西市師戸にある古民家をリノベーションした小さなギャラリーとアトリエの「アトリエMoon／ギャラリーわらね」を取材させていただいた時、ギャラリーわらねの出射さんに「美味しいからぜひ買いに行ってみて！」と教えていただいたご近所にある「お菓子工房梛（なぎ）」。
営業日が、木曜日～土曜日の10:00～15:00ということでなかなか行くタイミングがなかったのですが、やっと行くことができました。
佐倉市側の印旛沼近くのあじさい通りを千葉県立印旛沼公園方面に南下していく途中でこちらの小さな矢印看板が見えてきます。

梛_矢印１路地を矢印の通りに進み、次の交差点でまたこの矢印看板が出てきますので、それに従って進みます。

梛_矢印２そして「お菓子工房梛」の駐車場の看板が出てきますので、車の方はここにお停めください。

梛_駐車場駐車場から50メートルほど坂を下ったところにあるお家がお店になります。

梛_駐車場から白い看板に「お菓子工房梛」と書かれています。赤い幟が営業日の目印です。

梛_小那木さん宅こちらのお家の軒先でお菓子は販売されています。
今の時期は暑いので、お菓子は冷蔵庫に保管されているようでした。
この日は急におじゃましたにも関わらず、ちょうど軒先にいらしたこちらのお家のお父様が快くお菓子を冷蔵庫から出して並べてくれました。
お庭にいらっしゃったお母様も手伝って並べてくれました。

梛_軒先お家の中から出てこられたこちらの方が、「お菓子工房梛」のお菓子を作られているお嫁さんにあたる小那木美恵さんです。

梛_美恵さんと台湾カステラこちらの台湾カステラは人気の商品だそうで、印西市中根にあるお食事処「まるみや」にも卸しているのだそうです。
実際にいただいたところ、ふわふわの生地でとても美味しかったです。

梛_台湾カステラおまんじゅうや大福、若鮎も作られています。「お菓子工房梛」のお菓子はすべて無添加だそうです。

梛_大福やまんじゅうこちらは黒米大福です。

梛_黒米大福カットすると、なんということでしょう！中は綺麗な緑色をしたずんだ餡が入っていました。
外の求肥と中の餡の色のコントラストが美しいですね。

梛_ずんだ餡そして、並べていると特に目を引くのが、こちらの色鮮やかな練り切りや羊羹。

梛_練り切り２見ているだけでもその美しさが楽しめる和菓子の魅力ですね。

梛_練り切り１こちら、「明るい光のもとでは、青い色が二層になってとても綺麗に見えるんですよ！」と見せていただきました。
写真だとわかりづらいですが、下のほうが薄い水色、上のほうが少し紫がかった濃い青色のグラデーションがとても綺麗でした。

梛_青い羊羹これらの美しいお菓子を作られている美恵さんに、お菓子作りと販売を始めたきっかけをおうかがいしたところ、お菓子作りはもともと好きで昔からよく家で作っていたそうです。以前は洋菓子を作ることのほうが多かったのだとか。
美恵さんのご実家は千葉県では有名な佐倉市の個人庭園「羽根井庭園」です。
ご両親はご自宅のお庭造りの他に、茶道の先生もされていて、佐倉城址公園内の茶室「三逕亭」で日・祝日にお茶をたてる茶の湯の会のメンバーでもあります。
そのお茶席にお菓子を提供していた佐倉の老舗和菓子店「大月堂」がご高齢のためお店をたたむという話を聞き、美恵さんはその技術を教わりに「大月堂」に修行に通い、２年半ほどで技術を身につけられました。
そして、昨年2022年9月28日にこちらで「お菓子工房梛」として販売を開始されました。

梛_お菓子ラインナップ店名の「梛」は、こちらのお家の庭に梛の木があるのでその名前にしたのだそうです。

梛_梛の木梛の葉は、葉脈が縦に並ぶ珍しい葉で、また丈夫で切れないことから縁起の良い葉と言われているそうです。
あと、お名前が「小那木（おなぎ）」さんなのでそれも掛けているようです。

梛_梛の葉お菓子作りは美恵さんがされていますが、（義理の）お父様・お母様も美恵さんのお菓子作りにとても協力的でお店にいる間ずっとその和やかさが伝わってきました。

梛_小那木家のみなさんそんな素敵な雰囲気の「お菓子工房梛」ですが、実はお庭から見える景色も印旛沼が一望できる素敵なロケーションなのです。
このお庭で、お菓子とお茶を提供する喫茶もやりたいと考えているそうです。
その喫茶の準備のため、2023年7月下旬から8月の間はお店はお休みをされるかもしれないとのことですのでご了承ください。