【印西市】ご近所さんのお茶飲み場。創業60年の「垣沼商店」は地域に貢献する町の何でも屋さん
JR成田線の小林駅南口を出てすぐのところ、印西市小林に「垣沼商店」という酒屋さんがあります。
たばこの販売カウンターもありますね。昔はこういうカウンターがあるお店をよく見かけましたが最近だいぶ減った気がします。
お酒の名前が色々書かれています。海苔も扱っているのですね。お米の看板もあります。
窓にはその他のお酒や焼酎のラインナップも。
色々扱っていそうなのでどんなお店なのかおじゃまさせていただきました。
酒屋さんということで、店内にはお酒がずらりと並んでいました。
お酒の他に、お菓子も。
調味料や缶詰なども販売されていますね。
こちらはおもての看板にもあった田庄の海苔ですね。
田庄の海苔は有明海産および瀬戸内海産のみを使用した高級海苔。27年ほど前よりメーカーから仕入れているそうで、この海苔を買い求めに印西市内はもとより市外からも来られるお客さんもいるのだとか。
小林駅のお隣、木下の名物のせんべいもありました。地元のものも扱っているのですね。
おもてにお米の看板がありましたが、やはりお米も扱っているのですね。印西産まれのコシヒカリと書いてあります。
お米は地域の農家さんから直接仕入れているそうで、まとめて50俵仕入れ、それを小分けにして販売されているそうです。
洗剤や蚊取り線香といった日用品も扱っています。何でもありますね。今で言うコンビニみたいです。
こちらが店主の垣沼ご夫妻です。
「垣沼商店」は創業60年(2023年現在)。先代がお店を始められました。
当時、この辺りは農家が多く、農家の奥様方が自分のところの畑で採れた野菜やお米を売りに東京まで行商に出る際に小林駅を利用していました。
そんな行商の方々が電車に乗る前や、東京から帰ってきた際に、飲み物やお菓子などを買い求めに「垣沼商店」を利用しました。
まさに今でいうコンビニですね。
その頃は他にも数店舗商店があったそうですが、現在残っているのは「垣沼商店」のみ。
その後、40年前にお酒の販売許可を取り、お酒も扱うようになりました。
ご主人は当時はサラリーマンをしながらお店を手伝っていたそうですが、13年前にサラリーマン生活を終え「垣沼商店」一本化となったそうです。
「もうこの歳なのでいつお店をやめてもいいのだけど、お店を開けていれば、ご近所のおばあさんがお散歩がてら休憩にわざわざ寄り道して来てくれるから、地域のためにもお店はやめられないのよね。」と奥様。
「そう、うちはお茶飲み場だからね。朝からお客さんとお茶飲みしてるよ。」とご主人。
お店のこちらのスペースはご近所さんとのお茶飲み場になっているのだとか。
ご近所さんはお茶を飲みに来るだけでなく、例えば家の水まわりが調子悪いのでどこに修理を依頼したらいいか? などといった相談もされるそうで、適切な知り合いのお店を紹介してあげたりなど、地域の横の繋がりも大事にしているそうです。
以前の記事でご紹介した「小林鳥見神社」が近いそうですが、ご主人が町内会長を務められていた当時、参拝者もまばらで閑散としていた「小林鳥見神社」を盛り立てようと、年越しの初詣客に無料で甘酒や豚汁をふるまうことを企画し、始めました。
そして今では年越しは行列ができるほどの神社になりました。
ご近所さんのお茶飲み場でもあり、地域に貢献している町の何でも屋さんの「垣沼商店」。
こういうお店はいつまでも続けていただきたいですね。
お近くに行かれた際は寄ってみてはいかがでしょうか?
日曜日が定休日だそうです。
「垣沼商店」はこちら↓