【印西市】鎌倉幕府を倒した忠臣たちの物語が描かれた壁面浮彫りが芸術的な「戸神宗像神社」
北総線の千葉ニュータウン中央駅から南に2kmのところ、眼下に田園風景の広がる小高い丘の上に「戸神宗像神社」があります。
千葉ニュータウン中央駅の南側の印西市戸神台や印西市内野にお住まいの方は、こちらに初詣で訪れている方も多いのではないでしょうか。
こちらの「戸神宗像神社」の由緒説明を見てみますと、大正11年に火災により諸記録が焼失してしまったようです。
約1千年程前、印旛沼、手賀沼沿岸に、宗像神社13社、鳥見神社20社、麻賀多神社17社が、全国的に類を見ない特異な形態で配祀されました。
いずれもほぼ同一年代に鎮座されたものと考えられ、「戸神宗像神社」も9世紀後半期に創設されたものと推定されるそうです。
「戸神宗像神社」の御祭神もやはり、玄界灘の海上交通を守護する海の神、イチキシマヒメと、タキヅヒメと、タキリビメの三女神のようです。
宗像神社13社が印旛沼周辺にかたまって鎮座していることは、以前の記事でもご紹介しております。
こちらが「戸神宗像神社」の拝殿。
拝殿の裏にまわると本殿があります。
本殿は風雨から守るためでしょうか、屋根や壁で覆われ保護されていました。
本殿の三壁面(胴羽目部分)には浮彫りが施されており、後醍醐天皇が鎌倉幕府を倒し建武の新政に功績のあった忠臣たちの物語が描かれているようです。
こちらに描かれているのは、武将、新田義貞とのこと。
そして、別の面に描かれているのは、児島髙徳という武将の物語のようです。
そしてこちらが、武将 楠木正成とその息子の別れのシーンを描いた浮彫りとのこと。
長い日本の歴史の中で、忠臣たちにスポットを当てた物語を描いた壁面浮彫りは珍しいですね。
物語はわからなくても、その芸術的な浮彫りは一見の価値がありますよ。
初詣で「戸神宗像神社」を訪れた際は、ぜひ、拝殿の裏手の本殿とその壁面浮彫りをご覧になってみてはいかがでしょうか?
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