【印西市】奈良時代の松虫姫伝説にも出てくる「牛むぐりの池」が今も公園の中に存在しています
以前の記事でご紹介した北総線の印旛日本医大駅のサブネームにもなっている松虫寺に伝わる「松虫姫」の伝説。
印西市ホームページによると、その伝説の松虫姫の名にちなんだ「松虫姫公園」があるということで行ってみました。
伝説に登場する「牛むぐりの池」もあるとのことです。
公園に到着すると、園内に白い牛の像がありました。
松虫寺の寺伝によりますと、重い病気を罹られていた聖武天皇の三女の松虫姫は、夢のお告げの通り病気の治療のため、奈良から下総の国萩原村(現在の印西市萩原)に下られる際に、牛の背に乗りやってきたのだそうです。
この像は、その牛のようです。
牛のお腹の脇あたりから出ているものは・・・足!?
よく見ると、牛の背中に人が乗っている姿の像だったのですね!
乗っているのは松虫姫ですね。
笠をかぶっていますが、鼻と唇がしっかりと描かれていました。
膝に置いた手がちょっとリアルですね。
寺伝では、印西ですっかり病気が治った松虫姫は奈良の都に帰ることになりますが、姫の乗ってきた牛は体が弱ってしまい都まで帰れそうにないため、別の牛を使おうと相談をしていると、それを知った牛が非常に悲しみ、池に身を投げてしまいました。
以後、この池を「牛むぐりの池」というようになりました。
その「牛むぐりの池」がこちらになります。
といっても、昔からあるこちらの池は、手前に草木が鬱蒼と茂っており、池の水がよく見えませんでした。
「牛むぐりの池」は、こちらの現代に整備された調整池と繋がっていました。一応こちらも「牛むぐりの池」の一部ということになりますね。
新しい街の中に残る、奈良時代の伝説の池。
ちょっと不思議な気分になります。
「松虫姫公園」はこちら↓