【印西市】千葉ニュータウンの中に今も残る太平洋戦争中の陸軍飛行場の戦争遺跡「掩体壕」(えんたいごう)

印西牧の原駅からも近い住宅街にある東の原公園の入り口で見つけたこちらの「印旛飛行場と掩体壕」の説明看板。
この説明書きによりますと・・・
昭和16年~20年、印西牧の原駅周辺には、陸軍の軍用飛行場として使用された印旛飛行場の滑走路が広がっていました。
現在では、千葉ニュータウンなどの開発により当時の姿を見ることはできませんが、印旛飛行場の痕跡として「掩体壕」(えんたいごう)が残っています。
掩体壕_東の原公園説明1
「掩体壕」とは、飛行場に駐機する軍用機を上空の敵機から守るために作られた格納庫で、コンクリート製の屋根で作られた有蓋型と、屋根がなく土を土塁状に固めた無蓋型があり、印旛飛行場には無蓋型が作られ、現在も残っています。
幅約30メートル、高さ3メートルほどで、小型軍用機ならほぼ1機格納できる規模となっています。
掩体壕_東の原公園説明2
東の原公園から歩いて5~6分のところにその「掩体壕」があるとのことで、見に行ってみました。
そこにも、先ほどと同じ内容の説明書きが掲げられていました。
掩体壕_説明
測量図によりますと、このような形になっているようです。
掩体壕_測量図
「掩体壕」は印西市指定文化財(史跡)のため柵で囲まれ、中に入ることはできません。
掩体壕_外観1
こちらが「掩体壕」の全容です。
高いところから見ることができれば、もっとわかりやすいのですが、なんとなく馬蹄形のこんもり土の山があるのはわかります。
掩体壕_外観2
右側。住宅がすぐ目の前にあります。
掩体壕_外観3
そして左側。奥の住宅の1階部分が見えないくらいの高さがあるので、やはり3メートルぐらいはあるということですね。
こういった「掩体壕」が戦時中はいくつもこの辺りにあったのですね。
掩体壕_外観4
ふたたび東の原公園に戻ります。
掩体壕_東の原公園1
公園の遊具のある辺りに、こんもりとした土塁が見えます。
土塁は馬蹄形をしています。
掩体壕_東の原公園2
土塁手前が砂場になっているのですが、砂場が飛行機の形をしていました。
掩体壕_東の原公園3
これは、先ほどの「掩体壕」をモチーフにしています。
実際の史跡は近くで見られないので、こうして公園にモチーフがあるとイメージがわきやすいですね。
掩体壕_東の原公園4
それにしても、こんな千葉ニュータウンの住宅街に戦争遺跡が残っているのは不思議な感覚です。
お近くに行かれた際は、「掩体壕」、そしてそれを模した東の原公園の砂場に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
 
「掩体壕」はこちら↓
 
「東の原公園」はこちら↓
イチーバくん

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