【白井市】看板はどこにもありません、目印は150メートル手前の“営業中”の幟のみ。「天竺」は工業団地の中の隠れ家的定食屋さん
白井工業団地の中に、隠れ家的な定食屋さんがあるという噂を聞き、行ってみることにしました。
お店の名前は「天竺(てんじく)」。
「天竺」が隠れ家と言われる所以その1:営業日(定休日)や営業時間の情報がどこにも載っていないということ。
とりあえず、お昼時は営業しているだろうと見込み、お昼に行ってみました。
住所は白井市名内。
ここという電車の最寄り駅はない所なので、車で行くことをおすすめします。
ナビであと150メートルほどの所で“営業中”と書かれた幟(のぼり)が出てきます。
そもそも、この幟が「天竺」のものかはわかりませんが、この幟の脇の路地を入って行きます。
路地を進んで行くと、さらに道は狭くなり、砂利道になります。
その先に、赤い屋根の平屋が見えてきます。
この建物が「天竺」になります。
でも、看板はどこにもありません。
入り口に暖簾がかかっているので、やはりここがお店で、営業中であることがそれでやっとわかります。
「天竺」が隠れ家と言われる所以その2:お店の看板がどこにもないということ。
早速店内へ。
店内は、4人掛けテーブルが6つ。
各テーブルの間隔が広くとられていました。
窓から見える景色は、やはり工業団地らしいですね。
メニューは、壁に貼られたものと、各テーブルの卓上にもあります。
若干、卓上のメニューのほうが種類が多いようでした。
この中から、コロッケ定食と、カツ丼、ラーメンをいただくことにしました。
各テーブルには事前に、サービスおつまみとしてカクテキが置かれていました。
ちょっと嬉しいサービス。
さて、コロッケ定食が運ばれてきました。
小鉢の大根おろしは、おかわり無料だそうです。
美味しくいただきました。
そして、カツ丼とラーメン。
カツ丼は、味がしっかり染みたしっとり系のカツ丼。
ラーメンは、鶏ガラ出汁のあっさりしたラーメン。
メニューに唐揚ラーメンなどもありましたが、あっさりしたスープなので揚げ物がのってもしつこくならないのではないかなと感じました。
いずれのメニューも美味しくいただきました。
そして、気づけば店内は工業団地で働く方々で満席に。
「天竺」はご夫婦で営まれており、創業は平成4年とのことですので、今年2024年で33年目を迎える老舗定食屋さん。
ご主人は、最初から料理人だったわけではなく、もともとはここで農業をされていたそうです。
料理は、親戚がやっている柏の料理店で学ばれ、その後、こちらにお店を出されました。
ご実家が田んぼを所有されており、現在は田んぼは他の人に任せていらっしゃるそうですが、そこで穫れたお米をお店でも出しており、また、販売もされています。
とてもお買い得価格ですね!
実は、この取材の数週間前の日曜日に訪れた時、150メートル手前に“営業中”の幟が出ていたので「お!やってる!」と思って行ったところ、お店はお休みでした。
奥様に定休日と営業時間をうかがったところ、日曜日と祝日が定休日で、営業時間は11:00~16:00ぐらいまでだそうです。
お客さんのほとんどが工業団地で働く方々なので、団地内の企業が休みの日はお店も休みなのだとか。
“営業中”の幟は営業していなくても出ているようですので、あくまでもあれは目印ですね。
ぜひ、32年続く老舗だけど、看板もない知る人ぞ知る隠れ家的な定食屋さん「天竺」に行ってみてはいかがでしょうか?
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