【印西市】12万年前は印西市は海の底だった!木下貝層を見てきた
以前にご紹介した綺麗な藤棚がある木下万葉公園に併設して、木下貝層が見られる場所があります。
その場所に行ってみました。
手前のところに、大きな石かと思ったら、貝層のかたまりが置いてありました。
貝層のかたまりをアップで撮ったものです。くっきりと貝の形が残っているものもありますね。
木下貝層は、国指定天然記念物なのだそうです。
階段を上って行きます。
階段の上には下にあったかたまりよりもっと大きな規模の貝層が目の前に広がっていました。
木下貝層の説明板がありました。
それによると、木下貝層はこの辺り一帯に広がっており、印西市木下で最初に調べられたのでこの名前が付けられたそうです。
約12万年前の地層で、関東平野の地層研究の始まりとなったことが地質学的に重要であることにより、天然記念物に指定されました。
こちらは約12万年前の関東平野の姿です。これを見ると、なんと、印西市は海の底じゃありませんか!
印西市を含む関東平野は「古東京湾」と呼ばれる内海になっていたとのことです。
その海底に波によって貝殻が集められて積み重なり化石となったものが木下貝層なのだとか。
貝塚と呼ばれるものは、先史時代の人々が日常的に食べていた貝の殻を棄てていた場所と言われていますが、貝層は海底で自然に堆積していったものということですね。
それにしても、12万年前の貝殻が、今でもこんなに沢山、そしてしっかりその形を残しているのはなんだか不思議な感覚です。
地層から落ちてきたものでしょうか、貝層の下の地面にはころころと沢山の貝殻が落ちていました。
まるで、最近、誰かがそこに貝殻を棄てたのではないかと思ってしまうくらい、しっかりとした形と色をしていました。
12万年前の海の底だった印西市の痕跡を見に、木下貝層に行ってみてはいかがでしょうか?
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